国鉄蒸気が姿を消してから2年後の1977年3月、石川県小松市の地方鉄道「尾小屋鉄道」が廃線になるという情報が「キネ旬蒸気機関車」誌に載った。すでに蒸気機関車は走っていないが、国鉄の軌道より一回り狭い762mmのナローゲージ。郷里の近くを走っていてひと足先に廃線となった大分交通耶馬渓線をほうふつとさせる雰囲気だった。3月17日、上野から上越線の夜行列車で行けば途中の糸魚川で下車して東洋活性白土のチビロコも撮影できる。友人を誘って廃線直前の尾小屋に向かった。廃止前前日に現地入り。山間部は名残雪があって思いのほか寒く、さよなら装飾を施した列車に乗ったり、線路際を歩いたりしながら撮影した。が、メモをまったく取ってらず、寄る年波で記憶があいまい。HP上の地図や資料を参考に撮影場所の確定するという体たらく。なんとか公開にこぎ着けることができた。(写真の無断転載転用を禁じます)。 |
■ 新小松駅に飾ってあった静態のC155 |
■ 新小松-西吉竹 新小松からは田園地帯を走る。 |
■ 遊園地前付近 遊園地前なのに遊園地はなかった。代わりに池があった。 |
■ 花坂付近 3両編成の気動車列車がやってきた。 |
■ 花坂駅の雪に埋もれた時刻表。 |
■ 塩原付近 ディーゼル機関車牽引の客レが走った。 |
■ 大杉谷口付近 郷谷川を渡る気動車。 |
■ 大杉谷口付近 郷谷川の対岸の集落から俯瞰。 |
■ 仮終点の倉谷口駅 この先尾小屋までは災害の落石で不通だった。 |
■ 沢駅 客レの到着を待ちわびる人がいた。 |
■ 沢駅 ようやく列車が到着。 |
■ 沢駅 運転士に贈り物をするために待っていたようだ。 |
■ 倉谷口駅 さすがに山深くなると残雪が多い。 |
■ 観音下付近 霧の中、単行の気動車が川沿いの線路を走る。 |
■ 大杉谷口付近 郷谷川を渡る2両編成の列車。 |
■ 大杉谷口付近 2両編成の気動車列車が残雪の山間を行く。 |
■ 塩原付近 3両編成の気動車列車が水田地帯を駆け抜ける。 |
■ 大杉谷口駅 夕暮れ、新小松に戻る列車が入線。右脇に鉄ちゃんの姿が。 |
■ 新小松駅 ノスタルジックムード満点の2両編成。 |
■ 波沙羅付近 傘をさして線路を歩く人の後姿をスナップ。墨絵のような世界がそこにあった。 |