国鉄蒸気廃止後も、キネマ旬報という映画雑誌を発行する版元がグラフ誌「蒸気機関車」を刊行していた。その中に「羅須通信・糸魚川のポプラ並木」というタイトルの写真と記事があった。新潟県糸魚川市の東洋活性白土という工場内で働く日本製の小型蒸気機関車のルポだった。軌間610mmのおもちゃのような専用鉄道に、国産の協三工業製のかわいいタンク機関車が活躍していた。国鉄蒸気がなくなった後もしばらく存命していた。最後の尾小屋鉄道撮影の行きがけに寄り道し、半日あまりを過ごした。訪れたのは後にも先にもこの時だけ。専用線は1982年10月に廃止された。(写真の無断転載転用を禁じます)。 |
■ポプラに木の横で憩うチビロコ。後ろに見えるのは北アルプス? |
■構内で入れ換え作業。 |
■貨車を人力で運ぶ。同じような光景を中国撮影中に見たことがある。 |
■貨車をつないでようやく機関車がお出まし。 |
■工場外の唯一の撮影ポイント? 北陸本線と並行して走る。 |
■構内にて。 |
■ついでに記撮。ポプラ並木が美しい。同行した友人が撮ってくれた。 |
多分、午前中で撤収し、尾小屋に向かったと思われる。その後、廃止すら知らずにいた。 今、思うにもっと行っておけばよかった。後悔ばかりが先にたつ。 |