■ 2016年5月2 & 3日 撮影
Mecklenburg-Vorpommern の Bad Doberan と Ostseebad Kühlungsborn の間の15.4Kmの区間で、未だディーゼル機関車の使用が無く、全て蒸気機関車で運行されている鉄道がある。かつての 東ドイツ(DDR)の地域に存在するから、ベルリンの壁が崩壊するまでは東ドイツ国鉄(DR)の線であった。現在は地元資本のモーリー鉄道会社によって運営されている。私が訪れた時は3月24日から10月31日の期間の夏ダイヤによって運行されている時であり、一日に11往復ものスジが設定されていた。線路幅は900mmのナローゲージで、その軌道の上を2台の機関車が往復していた。1932年製造の 99 2323-6 号機、そしてナンと2009年に新製された 99 2324-4 号機である。この4号機、21世紀になっての新製とは、世界で一番新しい蒸気機関車であろう。御歳84歳と曾孫のような7歳の機関車が同じような顔をして走るこの鉄道のユニークなのは、道路の上を路面電車のように走る いわゆる“併用軌道”の区間が存在することだろう。Bad Doberan を発車した汽車は300mほど専用軌道を走ると、踏切の箇所から街中に侵入していく。そこから Stadtmitte 、Goethestrasse の2つの道路上の駅を経て、Heiligendamm への途中から再び専用軌道に戻る。その区間、約2.5kmくらいは路面を走って行く。商店街や住宅地域を走るため煙は期待できないが、ユニークな路線であるから興味深々の撮影であった。 前夜(5月1日は ハンブルク国立歌劇場でワーグナー作曲【トリスタンとイゾルデ】を聴き、ホテルに戻って寝たのは23時半。翌朝04時半起床で列車に乗り、3時間かけてBad Draben に移動。睡眠時間が短く辛かったが、眠気も吹っ飛ぶ面白い路線であった。 |
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Last Updated 2016-06-06