No.82 | ドイツ・シュバーヴェン周遊 |
Nr.82 | Deutschland・Oberschwabenrundfahrt |
■ 2023年04月29日(土)
2つの蒸気機関車愛好者団体が所有する 蒸気機関車が重連で、シュバーヴェン地方を 周遊する企画が有った。重連とは Eisenbahnfreunde Zollernbahn の 01型519号機と Bayerischen Eisenbahnmuseum の 01型066号機である。 Eisenbahnfreunde Zollernbahn の HP で乗車を申し込んだ。最初はこれまで01の重連を 撮影したことが無かったので、途中で走行を撮影しようかと思ったが、朝から晩まで一日中 急行用蒸機の重連が本気で走る列車に乗車できるという機会も、そうは無いだろうと 乗車することにした。2つの蒸機保有団体の始発駅はまちまちだが、Ulm (ウルム)で 両者が連結されて重連となり、延べ走行距離400Kmの「乗り鉄」へと旅立つのだ。 |
上写真;列車の運行時刻表と乗車券 |
上写真;ウルムHBF に侵入する 519号機牽引の列車。まだこの時点では単機牽引だ。 その後に066号機と連結して、重連となる。 |
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上写真3枚;Friedrichshafen Stadt駅に到着。ここで前後の機関車が入れ替わる。 |
上写真3枚;最初の運行予定時刻から1時間ほど遅れて走る。 |
上写真;黄昏刻のウルムHBFで066号機。二台の01型は分離され、それぞれの本務地へ帰還する。 |
上記の特別列車に乗車するために、ウルムのホテルに前泊した。 その時に THEATER ULM で オペラを鑑賞した。 ■ THEATER ULM (ウルム市立歌劇場)
JACQUES OFFENBACH 作曲「LES CONTES D'HOFFMANN」 |
蒸気機関車の撮影に訪れる地域で、演奏会かオペラが無いか探すようにしている。
ドイツのオペラハウスで有名処ではやはり、ベルリン、ミュンヒェン、ハンブルク そしてドレスデン、ライプツィヒ、フランクフルトが続くという処だろう。 しかし今回はウルム(ULM) で宿泊だ。人口12万人の地方都市だが、はたして 有ったのだ。 THEATER ULM(ウルム市立歌劇場) 。 曲目はJACQUES OFFENBACH 作曲「LES CONTES D'HOFFMANN」 オッフェンバック作曲「ホフマン物語」だ。 ワーグナーばかり聴くワーグナーヲタの私には守備範囲外の曲だが、公式HP で指定席を確保した。 2カ月前のことだ。 それから DVDやCD で予習を始め、あらすじやメロディを脳内にインプットした。 舞台はホフマンの荒んだ部屋内での幻覚か妄想の世界のような様相で、演出された。 そしてオランピアとアントニアが幕間無しで連続して演奏された。第一幕のオランピアでは 所謂「恋の色眼鏡」じゃないが、ホフマンが眼鏡を掛けされると自動人形のオランピアが 実際の人間の美女のように見え、ホフマンが見ていない場合に眼鏡を外されるとオランピアは機械の ようなぎこちない動きをするのだ。その動きの変化をMaryna Zubko氏は本当に上手く面白く動作し、 歌われた。 オーケストラもメリハリ効いた指揮者Petersen氏に応えて美しく演奏された。甘く美しいメロディーは時に 切なく、ホフマンの道化ぶりも実際に恋愛とはそのようなモノだと思えて笑えないものだ。 この上演都市のウルムは、人口12万人。日本の近隣都市で同程度の人口は愛知県の瀬戸市、三重県の伊勢市が 相当するが、両市に同程度のオペラ劇場は無い。そして日本伝統芸能で常態的に舞われる能楽堂も無い。そう 思うと、やはりドイツにおいてクラシック音楽の土壌の広さと地盤の強さは、流石と思わざるえない。 THEATER ULM、また聴きたい素晴らしい歌劇場だ。
下記は演奏上演当日メンバー。 |
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Last Updated 2023-08-06