No. S-1 古城ホテル アウフ シェーンブルク
Nr. S-1 Burghotel Auf Schönburg |
@ ドイツ、オーバーヴェーゼル アム ライン 「ブルクホテル アウフ シェーンブルク」 55430 Oberwesel am Rhein、 Deutschland Burghotel Auf Schönburg http://www.hotel-schoenburg.com/ |
■ 2015(平成27)年9月20日 宿泊
ドイツには中世の古城を利用したホテルが幾つか存在する。その中でも最も美しいロケーションと建物と内装で、最高と称されるのが「ブルクホテル アウフ シェーンブルク」である。この城の歴史は長い。築城はバルバロッサ皇帝が臣下に1166年に授けたことに始まる。ライン川の通行税を取り立てるなどして栄えたが1689年、爵位を賜ったシェーンブルク公爵の時にフランス軍と戦い落城した。城は廃墟のまま残ったため、その廃墟を見たビクトル・ユーゴーが「ヨーロッパで最も感嘆すべき壊された芸術作品」と述べた程である。19世紀、城は個人によって修復され、1950年になって町がその個人から買い戻した。1957年にはドイツ人家族が町から借地権を得てホテルとレストランを開業した。1983年からは その二代目が運営を行っている。 私は1977年に初めてドイツに撮影に訪れた際、このオーバーヴェーゼルの踏切で列車を撮影している。背後に古城が写ったが、まさかホテルだとは全く知らなかった。今回、この町を38年ぶりに訪れた。そしてその思い出の町にドイツを一緒に訪れるのが27年ぶりという妻と宿泊できて感激であった。 ホテルはDB (ドイツ鉄道)やライン川の船着き場から徒歩40分ほどの山上にあり、さらに坂道は急で、徒歩だと覚悟が必要だろう。我々は前夜にタクシー会社に電話して列車の到着時間を伝え、駅で待っていてもらった。約一時間の列車撮影後にホテルに向かった。チェックインは15時からで、ホテル滞在を楽しむためにチェックイン時刻と同時に入室した。城内は近年になって建て増しされた部分にはエレベーターも有るが、古城部分には階段しかない。むろん古城部分に泊まった。客室数は22しかない。 館内は重厚かつ上品で格調高いアンティークな装飾になっている。城の野外縄張り地区を歩いて城をみると、おそらく中世のままの修復されてない遺構や平たい石を組んだ築城技術を垣間見ることができて、タイムスリップ感がする。夕食や朝食レストランも品位あり、食事の味も素晴らしい。それだけでなく伝統服を着たスタッフの皆さんの笑顔の対応が素晴らしく、癒される。ハード、ソフトともに最高なホテルで、また再訪したいものである。 尚、予約は11か月前にしたが、よく使うホテル予約WEB では満室になっていた。いくつか当たって、やっと空室にヒットしたが、かなり良い部屋が予約できた。宿泊は個人で申し込むこととなる。当然ながら周囲に売店も館内に自販機も有るはずもない。ライン川などが展望できる素晴らしいカフェテリアがあるので、飲み物や オヤツ はそこで戴くに限る。 |
■ 外観 |
右の山上に古城ホテル、麓にLiebfraukirche 、線路にはDB の列車。ラインの中州には Burg Pfalzrafenstein が望める。 |
■ 館内 |
■ 客室 |
ライン川下流方向(町側)と右岸が望める3階、最上階の部屋だった。 |
■ 宿泊証明書 |
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Last Updated 2015-09-26