No.K-1-18 作曲家リヒャルト・ワーグナー像(ライプツィヒ) 2018年
Nr.K-1-18 Richard Wagner Denkmal(Leipzig) , Photo im Jahre 2018 |
■ 2018年5月3日 撮影 、Leipzig
これまで2回 Leipzig を訪れているが、未訪だったワーグナー像を、撮影してきた。 |
上写真;
Richard-Wagner-Platz からGoerdeler-ring に沿って南に150mも歩いた公園内の建物(旧国家保安省記念館)の前に、そのワーグナー立像が有った。 以下、ライプツィヒ観光局のHPからの引用を含む。 1913年の生誕100周年の際に建碑が計画され、ライプツィヒ出身の彫刻家マックス・クリンガー(1857〜1920)が周囲の階段と一体して設計された。立方体状の大理石の台座には正面にラインの乙女たち、左面にジークフリート・ミーメ・悪竜(以上『ニーベルングの指環』より)、右面にパルジファルとクンドリ(『パルジファル』より)が彫刻されている。が、クリンガーの死によって未完となった。生誕200周年を機に保管されていた各部材が元通りに再設置され、その台座の上に現代彫刻家シュテファン・バルケンホールによる新たな銅像が2013年5月22日に除幕、記念碑として完成された。彩色された等身大の若きワーグナーの背部にそびえる大きな影は後年の巨匠となった姿をしており、これは今日まで形成されてきた彼自身を遥かに超えた影響力の大きさを表し、その偉大性の中に彼の民族主義的側面や後世ナチ党に政治利用された事実が落とす暗い影を示唆するという。単なるワーグナー像というより、ワーグナーが音楽だけでなく社会に及ぼした影響も暗示する特徴的な像だ。 |
上写真;
ライプツィヒ歌劇場( Oper Leipzig )正面と、その裏側(北側)に有るワーグナー胸像。 マックス・クリンガーが1904年に制作したワーグナーの胸像を原型に、没後100周年となる1983年の東ドイツ・ワーグナー音楽祭に際して建碑された。 歌劇場は1693年に創設された。1943年の空襲で全壊し、現在の建物は1960年の再建である。 歌劇場のオーケストラは 一般演奏の ゲヴァントハウス管弦楽団( Gewandhausorchester Leipzig ) が兼任している。1832年、ワーグナー19歳の時に作曲した「序曲二短調、ハ長調」がゲヴァントハウス管弦楽団によって演奏初演されている。それに先立つ1828年、ワーグナーは2歳からドレスデンで暮らしていたが生まれ故郷のライプツィヒに戻り、ニコライシューレ(ニコライ教会付属学校)に入学している。その頃にゲヴァントハウス管弦楽団の演奏するベートーヴェンの「エグモント」を聴き、刺激を受けている。その頃に、ゲヴァントハウス管弦楽団の楽員から和声楽を習った。 |
上写真;Richard-Wagner-Platz に有る、「Cafe Wagner」。 写真の中央に写っている湾曲した壁面の建物が、元ワーグナー生家跡地である。 |
上写真;ゼンパーオーパー(Semperoper;ザクセン州立歌劇場、ドレスデン国立歌劇場)内部のワーグナー像。 ドレスデンの地では一定期間だが宮廷楽長(1843年2月〜1849年5月)として安定したポストの元、【リエンツィ(1842年10月初演)】【さまよえるオランダ人(1843年1月初演)】に【タンホイザー(1845年10月初演)】が初演された由緒ある処である。そして前記したように【ローエングリン】もこのドレスデンで完成(1848年4月)しているし、【ニュルンベルクのマイスタージンガー(1868年6月ミュンヒェン宮廷劇場で初演)】も1845年には草稿ができていた。後の舞台祝祭劇【ニーベルンクの指環】のうちの『神々の黄昏』の元となった『ジークフリートの死』の草稿も1848年に出来ていた。このように考えると、ドレスデンは大きな母胎の地であると云えよう。 |
■ フランクフルト歌劇場( Oper Frankfurt )
リヒャルト・ワーグナー作曲 「序夜と3日 舞台祝祭劇【ニーベルンクの指環】より 序夜『ラインの黄金』 2018年5月1日 鑑賞 |
2010年の舞台演出による舞台である。土星の輪(リンク)が動いて上下、傾いたり単層になったり
段差になったりして演出効果を出していた。斬新とも思える演出だが、あまりにも手が込み過ぎていて見ていて疲れた。なぜなら、この演出による輪は何を意味しているか考えながら聴かなくてはならないからだ。最後、ワルハル城への入場は輪を登っていくだけかと思ったら、歌手が舞台から客席に降りてきてオーケストラピットの左右に神々が分かれて立ち、グラスを持って乾杯のポーズをするのだ。う〜〜ん、凝りすぎじゃないだろうか。
上写真は歌劇場外観。チケットとパンフレット。客席(演奏中は撮影せず)。 Dienstag 、01. Mai 2018 Beginn;19.30 Uhr Dauer;ca. 2 1/2 Std ohne Pause Ort;Opernhaus Abonnement;Serie 19、Preise;A BESETZUNG Musikalische Leitung;Sebastian Weigle Malte Krasting; Wotan、James Rutherford Donner、Brandon Cedel Froh、AJ Glueckert Loge、Kurt Streit Alberich、Jochen Schmeckenbecher Mime、Michael McCown Fasolt、Alfred Reiter Fafner、Andreas Bauer Fricka、Claudia Mahnke Freia、Sara Jakubiak Erda、Tanja Ariane Baumgartner Woglinde、Elizabeth Reiter Wellgunde、Judita Nagyova Flosshilde、Katharina Magiera Frankfurter Opern- und Museumsorchester |
■ ゼンパーオーパー( Semperoper )ドレスデン国立歌劇場・ザクセン州立歌劇場
リヒャルト・ワーグナーが活躍した歌劇場の建物は、ゴットフリート・ゼンパーの設計による1841年に落成して1869年に焼失した建物である。 その後、マンフレート・ゼンパーが設計した歌劇場が1878年に再建されたが、1945年の連合軍の爆撃で崩壊した。現在の歌劇場は、大戦で破壊された姿を1985年に復元・再建された建物である。 1977年に私が訪れた時には、まだ再建されておらず瓦礫の山だったわけである。 現代に翻った歌劇場は、威風堂々という表現がピッタリくる威厳ある姿でネヴァ河河畔に佇んでいる。 今回の訪独時に聴けた曲目は、ヴェルディの「運命の力」であった。 |
ジュゼッペ・ヴェルディ作曲 歌劇【運命の力】 2018年5月2日鑑賞 |
この前夜にフランクフルトで聴いた『ラインの黄金』が凝りすぎな演出だったから、この『運命の力』は安心して聴けた。18世紀中頃のスペイン、セルヴィアを舞台にした歌劇で、恐らくそうであろうという想像でしかないが、時代考証にかなり忠実ではなかろうか という舞台装置類であった。 序曲が第一幕と二幕の間に演奏されたが、舞台転換からして理解しやすい設定であった。最後、ルヴァーロはカルロを殺害しレオノーラも死んだことで、建物から身を投げて自殺する。衝撃的で、救いようがない。 Mittwoch 2. Mai 2018 Beginn 19:00 Uhr Pause Zwei Pausen Besetzung Musikalische Leitung Mark Wigglesworth Marchese di Calatrava、 Stephen Milling Donna Leonora、 Emily Magee Don Carlo di Vargas、 Alexey Markov Don Alvaro、 Gregory Kunde Preziosilla / Curra Christina Bock Il Padre Guardiano Stephen Milling Fra Melitone Pietro Spagnoli Un Alcade Alexandros Stavrakakis Mastro Trabuco Gideon Poppe Un Chirurgo Allen Boxer Sächsischer Staatsopernchor Dresden Sinfoniechor Dresden - Extrachor der Semperoper Dresden Sachsische Staatskapelle Dresden |
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Last Updated 2018-08-02