■ ミュージカル【グランドホテル】RED team 平成28(2016)年4月16日 赤坂ACTシアターにて観劇。
ミュージカルを鑑賞するのが初なので、他のミュージカルと拙者は比較できないが、いろいろ観ている妻に云わせれば セリフが結構多いミュージカルだった とのこと。 確かに歌いっぱなしで進行する劇ではなく、歌と台詞が半々って割合だった。 RED team と Green team の2つの俳優を替えたチームが上演しているが、俳優が異なるだけでなくエンディングの演出が異なるらしい。Geen team は未見である。 舞台は1920年代のベルリンの グランドホテル。 RED team でタイピストにしてハリウッドスターを夢見る女性を演じるのが、真野恵里菜ちゃん。 登場人物は、男爵、過去の栄光を引きずるバレリーナと秘書、死期迫る会計士、会社の社長、医師そしてホテル従業員ら。それぞれが各人の事情を持って、グランドホテルにチェックインする。 バラバラの宿泊客だったのが、運命的な結びつきで絡み合い、そしてもつれた糸が解けるようにそれぞれの道(人生)を歩いて行く。舞台開始のフロントベルを鳴らすのは、死神の化身である女。それが結末を暗示するようだが、死神に魅入られるのは舞台中では一人だけ。ただ、だれもがそこへ向かって人生を進めているというテーマを示していた。真野ちゃん演じるフレムシェンは、タイピストをしながらも当時のアメリカンドリームに憧れ、ハリウッド行きを夢見る。夢の実現に大人の(悪い)罠が待ち受けている。罠から解放に入った男爵の運命が、、。男爵には思わぬ結末と、男爵との間に本当の愛を見つけたバレリーナの悲劇。思い通りにならぬ運命と人生を描くのだが、たびたび無言で登場する死神が不気味であった。 真野ちゃんのフレムシェンは、最初から最後まで殆ど出ずっぱりで、しかもストーリーの本幹を担う重要な役割であった。実は本当のヒロイン役は真野ちゃんだった、というのが驚き。そのヒロインを実に堂々と演じきったのがさすが真野ちゃん。 ミュージカル初挑戦で、ワルツやジャズダンスそしてリフトも、切れの良くそして滑らかな踊りを披露してくれて美しくも可憐だった。いつも通り可愛い笑顔が苦悩に歪み、そして真野ちゃんの危機にドキドキだ。アカン、真野ちゃん!危ない、真野ちゃん! マノフレ(真野ちゃんファン)にとっては衝撃的なシーンも続出だ。 自身のコンサートだと歌詞を飛ばしたり音程を外す真野ちゃん、ミュージカルでは完璧な歌唱と踊りだった。真野ちゃん、すごいジャン。 夢や希望、そして歓喜や失望、、、群衆の人生を俯瞰するミュージカルであった。
<RED team>
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Last Updated 2016-04-21