岐阜県揖斐郡揖斐川町東津汲、 平成25(2013)年4月 撮影 伊吹山の東域や西域には、喜雨御礼の太鼓踊りが多く伝承されている。 近江においては目の前に琵琶湖という巨大な水瓶があっても、その逆水を利用できるようになるまでは雨水と琵琶湖に流れ込む河川に頼っていた。今回 撮影させていただいた東津汲においても揖斐川という川がありながら、耕作地は飯盛山と揖斐川の間の僅かな平地に限られ、しかもその平地は揖斐川から5〜10mは高い場所にある。目の前の揖斐川の水を飲料水程度ではなく、田を潤すような逆水が利用できるのは近代のことである。雨水に頼っていた頃に始まった風流踊り、優雅なシナイという飾りを背に踊るのは、祈念の場が娯楽的要素を多分に含むようになって変化したのであろう。 現在の揖斐川町には鎌倉踊りと称する風流が谷汲などにもある。鎌倉の源氏の流れ云々は後付けであろうが、威勢が良いから命名されたのであろう。 白髭神社における奉納シーンだけでなく吊り橋に並ぶシーンは、東津汲の鎌倉踊りのクライマックスであろう。 |
本ページはアフィリエイトプログラムによる収益を得ています
Last Updated 2013-08-18