日本!(雅楽・舞楽)
No.27 四天王寺 「篝の舞楽」
撮影場所&日;大阪市天王寺区、四天王寺、平成20(2008)年8月4日
撮影機材;Nikon D300+80−200mmF2.8D、 D80+Tamron28-75mmF2.8

本年の四天王寺(大阪市天王寺区)さんの伽藍内講堂前庭における「篝の舞楽」では【振鉾】、そして舞楽は【北庭楽】【蘇利古】と【蘇莫者】の三曲が献奏された。
【蘇利古】と【蘇莫者】は未見の舞であるから、なんとしても拝見したかった。どの曲もすべてがスケールの大きく雄大な舞で、大変に素晴らしかった。
「篝の舞楽」を前回拝聴したのは、平成17年⇒【日本!(雅楽・舞楽)】No.4

■ 振鉾

■ 左方舞楽【北庭楽】
唐代での中国西域における風俗舞が原曲と云われる。が、現在の曲は宇多天皇時代(887−897年)に再興された新楽である。

■ 右方舞楽【蘇利古】
応神天皇の御世、百済の帰化人が酒をつくって献じたことから、酒造時の竈と井戸を祀る時に奏した曲と云われる。四天王寺では、五人の舞人で舞うという特別の演出である。

■ 左方舞楽【蘇莫者】
聖徳太子が大和と河内の境の山中で、笛を吹いているときに現れた山ノ神の舞と云われる。舞台下には、聖徳太子になぞらえた笛の主奏者が立って奏されているのが写っている。この時、四天王寺蔵で聖徳太子愛用と伝わる京不見御笛という笛を用い、奏者を京不見御笛当役という。


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Last Updated  2009-12-29