撮影場所&日; 静岡県富士宮市、 平成23(2011)年10月8日 この日、境内は燈明の灯りに柔らかく包まれる。夕刻、まず煎茶道黄檗弘風流の献茶式が拝殿にて斎行される。富士山頂上奥宮にお供えされた茶壺の口切りの儀に用いられるのは、天上茶と称すまろやかな味と香りの風味ある最上茶である。そのお茶は、境内で月見の茶席が設けられ煎茶が振る舞われる。献茶式が終わり、管弦の調べが境内の虫の音にハーモニーするかのように奏楽されるころには、すっかり暗くなる。管弦の後には巫女さんによる「浦安之舞」と、舞人さんいよる「納曽利」の奉奏である。通常、神々に奉納される舞は正面が本殿向きであるから、舞いはほとんど巫女さんの背中を拝することとなる。しかし今宵、特例として正面を境内に向いて舞われたこととなり、本来は奉拝することとないアングルから撮影が可能となった。観月祭ということでのご配慮に、感激であった。舞の奉納が終わった後、静かにふけゆく境内に名残を惜しみながら帰路についた。 |
上写真6枚;浦安ノ舞 |
上写真;右方舞楽「納曽利」(落蹲) |
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Last Updated 2012-05-29