日本!
No.9 熱田神宮(神輿渡御神事)
熱田神宮(名古屋市熱田区神宮)

神器還座

【酔笑人神事】毎年5月4日午後7時(撮影は2004年);神楽殿
【神輿渡御神事】毎年5月5日午前10時(撮影は2004&05年);本宮〜正門〜西門
写真は、一番上左のみ酔笑人神事。他は神輿渡御神事。
三種の神器は“八咫鏡(伊勢神宮)”“八尺瓊勾玉(皇居)”そして“草薙剣”である。
熱田神宮の御祭神は熱田大神で、御神体は三種の神器の一つである神剣“草薙剣”である。
熱田大神とは、この神剣を御霊代とする天照大御神である。
この神剣を天智天皇7(667)年に、僧の道行が盗んで新羅に逃げようとした。が、神風であろうか、船は暴風雨で日本に戻り、神剣は宮中に留め置かれた。
しかし天武天皇の朱鳥元(686)年に、天皇が病気になった際の占いでは、神剣の神威が強いためと結果が出た。
そのため神剣“草薙剣”は、再び熱田神宮に還座(戻って)されていらっしゃった。
【酔笑人神事】は、神剣が戻ったことを歓喜笑楽した、との故実に基づいて装束の袖に面を隠し持って、2人が袖の上から叩いて「オホオホ」と笑ったのをキッカケに16人の神職が爆笑する奇祭。
おおっぴらには喜べないということから、境内すべて消灯される。
神事に先立つ神楽殿での「御祓之儀」のみは室内の照明で撮影できたが、フラッシュ禁止のため、神事自体は真っ暗で撮影できなかった。
【神輿渡御神事】は、宮中から熱田神宮に還座(戻る)された時の御神託に基づき、鎮皇門(現西門)で皇城鎮護の祭祀を斎行した故実に基づいた神事です。御神宝を棒持し、神輿を中心に本宮から南下して正門から西門まで往復する。
舞の写真は、西門前での祭祀での神楽舞。
雅楽奏者が伴行されており、あとで曲を伺ったら『神幸楽』という熱田神宮オリジナルの雅楽とのことでした。
都会の真っ只中で、『三種の神器』に関する祭祀が斎行される・・・。。。

《参考文献》
『日本史の中の天皇』村上重良、講談社学術文庫
『天皇の本』学研


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Last Updated  2011-05-24