撮影場所&日;滋賀県伊香郡木之本町大音、平成21(2009)年3月22日 撮影機材;Nikon D300+VR18-200mm、D80+SIGMA10-20mm 「大音のオコナイ」の、本日(ほんび)の社参と祭典を拝観・撮影してきた。 1月から湖北・甲賀地方で広く行われた近江のオコナイも、「大音のオコナイ」で今年は最後となる。1月から三ヶ月間オコナイの撮影を連続行ったが、今年最後のオコナイかと思えば寂しくもある。 大音のオコナイでは伊香具神社へ社参するが、氏子は6つの組に分かれている。そのうち2組づつがペアとなってオコナイの担当となる。ことしは三組が担当であったが、当家は選ばれるものの民家は使わずに、公民館で餅搗きも宵宮および出陣式など祭典も行っている。御鏡餅は、一俵で大塔と呼ぶ大きなものを調製する。あとは「五社之鏡」といって、摂社末社にお供えする小御鏡餅も搗く。御鏡搗きは前日(土曜日)の午前4時頃から行われる。そして当屋(公民館)には、午後には祭壇が伊香具神社の宮司さんによって設けられる。そして夜には宵宮となる。翌、日曜日の朝9時からは出陣式が祭壇の前であってから、伊香具神社まで約500m、社参である。社参の編成も立派であった。露払い・大麻を奉持される神職さん・猿田彦・頭人・大搭・五社之餅・御神饌などなど、、、である。 本日の天気予報は降水確率90%であったが、幸い雨も降らずに滞りなく祭典も斎行されたことは、誠におめでたいことであった。 ※大音の皆様にはお世話になりまして、感謝申し上げます。 |
上左写真;当家の祭壇、 上右写真;出陣式の祭典 祭壇には大御鏡餅に注連縄が巻かれて置かれる。単なる注連縄ではなく、オコナイでよく呼ばれる“エビ”という注連縄と思われる。 オカワ(御鏡餅の型輪にして依代)は、無い。お餅の原形と云われる、“しとぎ”も御神饌として供される。 ところで御鏡餅を、何故“大搭”と呼ぶのだろうか、、、想像だが、比叡山延暦寺の大搭と天台宗の関連で呼称が残っているのかもしれない。 |
上写真3枚;社参行列。赤い法被を着た若衆が大搭(大御鏡餅)を担いでいく。この法被は、三組の特色である。 |
上左写真;神社拝殿での、豊栄舞。 上右写真;拝殿での大搭(大御鏡餅) |
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Last Updated 2010-01-14