撮影場所&日;滋賀県長浜市高月町東柳野、平成22(2010)年2月11日 ここのオトウ(オカワ=御神体)は、市立長浜歴史博物館刊行の書籍【オコナイの源流をさぐる】に、御幣が付いたオトウが掲載されており、その美しい形状が以前より気になっていた場所である。 例年2月の10&11日に行われており、御鏡餅搗きやオトウ(オカワ)造りは10日に行われているが、こちらは拝観できなかった。なお、オトウは同町の重則でもそうであったように、結界の川で燃やして流す、オトウ流しも10日に行われたようである。そして今日から来年のオコナイの日までオトウをお守りし、寺社をもお守りされる新頭屋さんがオトウを藁で編み上げる。ここの当番(頭屋)さんは全戸の80軒を半分にして伊豆組・安藤組とし、その約40軒ほどが順番に頭屋さんを受け持っていく。よって、本年に頭屋さんを解除された家では、40年後に再び頭屋さんが周ってくるというローテーションであって、玉籤による決定ではない。であるから籤は行われず、鏡開きやオトウ(御神体)が次ぎの頭屋さんの家まで送致される前に、頭屋さんの順番を記入していく記録簿に記入し、箱に収める箱渡ノ儀が行われて引継ぎとなる。二組の頭屋さんは、ご自宅でオトウをお守りするのである。御神体送致は集会所を出発し、途中まで二組が並んでいく。その時には先頭でオトウ(御神体=輪状のもの)を奉持されている。 なお、ここのオコナイは薬師オコナイであって、今朝方には薬師堂内に二組のオトウ(御神体)が講員や住人が参詣する間、安置されていた。御神体であるオトウには御幣も立ち、神仏習合のオコナイであることも興味深い点であった。 ※東柳野の皆様にはお世話になりまして、誠にありがとうございました。 |
上写真;昨年(平成21年)年末に下調べで訪れた際、拝見させて頂いた、一年間頭屋さん宅で祀られたオトワ。素晴らしく神々しい空間だ。 |
上写真;オコナイ本日(ほんび)の薬師堂。御幣が立ち、神仏習合だ。 |
上写真左;薬師堂から儀式場に送致される御神体。 上写真右;御鏡開き。 |
上写真3枚;頭屋の順番帖箱渡しの儀。 |
上写真;新頭屋さんが奉持し、御神体送致。 |
上写真;新頭屋さん宅に到着した御神体。ここでまた来年のオコナイまで祀られる。 |
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Last Updated 2010-03-04