撮影場所&日;滋賀県長浜市春近、平成23(2011)年1月16日 前夜からの降雪で、長浜は雪のモノトーンな世界となっていた。しかしその先の春近では、春近しの鮮やかな空間が展開していた。 餅花のマユダマから、俳句の短冊が色とりどりに下がり、花満開の賑やかさだ。現在は老人会の俳句グループの方々が書いてらっしゃるという。昭和35(1960)年に発行された【近江祭礼風土記(井上頼寿)】を見ると、オコナイの宵宮などに余興として俳句会が行われている事例が載っている。この書籍に春近の報告は掲載されていないが、同様に春近でも昔から俳句会などが催されていた可能性がある。今回、北陸道長浜ICから春近への道は、ナビに従ったら近道かもしれないが、まったく除雪されていない道を走って行った。その道とも田畑とも境が判らない処を走って目前に春近が見えてきた時は、雪の中に浮かぶ集落にみえた。その雪で隣集落とも隔絶したような世界が、雪の多かった江戸時代などのオコナイの世界であったろうと推察できた。すなわち、「雪」はオコナイの重要なキーポイントであろうと、気がついた次第である。雪に覆われる湖北の冬、集落内で集い儀礼と余興で過ごすのがオコナイの期間である。娯楽の無い昔は、俳句などを読むのが楽しみでもあったろう。 ※春近の皆様には御世話になりまして、どうもありがとうございました。 |
上写真2枚;短冊の付いた餅花。社参前に。 |
上写真2枚;鉦をたたいての道行き。 |
諏訪八幡神社における、祭典。 |
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Last Updated 2011-02-15