撮影場所&日;滋賀県長浜市高月町柳野中(旧 伊香郡)、平成23(2011)年2月11日 柳野中における御神体の荘厳は、社参前の会議所における状態と、大表神社へ奉納されてからは違い、その違いが興味深い。 会議所において御餅搗きが行われると、搗かれた御餅は社参で担ぐ輿し板の上のオカワの中に入れられる。そして御餅搗きが終わって 床の間に飾られる時は、桶蓋がされる。その上にオカワに藁で巻かれて注連縄の掛けられたエビが乗せられる。神社で奉納時には、御餅を載せた輿板が桶蓋が外されて大鏡餅が置かれ、桶蓋はエビ・オカワと一緒に立て掛けられて飾られる。このエビ(注連縄)の付いた輪の中にはオカワがあり、これ全体が御神体となる。オカワとは御餅を成形する鋳型のような物が本来であるが、柳野中では御餅が納められる周囲にも輪型があるのだから、厳密にはオカワが二個存在することになる。 柳野中のオコナイでは、搭家で一年間お守りされた御神体を、午前6時にお迎えに行く。塔家は字の33軒の持ち回りだそうだが、先搭と後搭があって、一年間お宮へ行く宮守もされることとなる。そしてその一年間は、豚肉や牛肉を食べるのは自宅では禁忌事項となる。御宮参りは月に2回、14日と23日に夜にされるという。今では一日で行われるオコナイであるが、以前は4日間に及び、俳句会に映画上映会に浪曲師が来てお餅を食べながら楽しむという、娯楽の時でもあったのだ。 ※柳野中の皆様にはお世話になりまして、どうもありがとうございました。 |
上写真2枚;早朝、搭家から御神体が会議所へ鉦・太鼓を叩きながら移送される。 |
上写真;会議所に着くと、新しい御神体が藁で編まれると同時進行で、古い御神体の藁が神社境内で焼かれる。 |
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上写真2枚;大表神社へ社参。 |
上写真左;会議所にて。上写真右側;神社にて。 |
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Last Updated 2011-04-05