滋賀県長浜市余呉町八戸、 平成27(2015)年2月 撮影
余呉湖の近くの山裾にある集落 八戸の住人の宗派は、東本願寺派、西本願寺派、神道とバラエティに富んでいるが、オコナイは八幡神社境内にある薬師堂でそれら住人の組によって行われる。オコナイは集落内では「御塔(オトウ)」と呼び、区内を5つに分けて順番に行事の当番を受けている。現在の当(塔)人が居る組を上塔、次期の塔人が居る組を受塔と呼んでいる。 住人には各宗派それぞれであるが、オコナイでは曹洞宗正源寺の住職さんによって大般若経587巻が40分ほどかかって転読される。このことは、オコナイが特定の宗派の行事でないことを物語っている。集落の儀式という意識であろう。 その後、上塔組によって御鏡餅に長さ15センチほどの宝玉と呼ばれる薬師如来の薬瓶の朱が捺される。 昔は僧侶によって捺されていたであろうが、今では塔人によって捺されている。その後、御鏡餅は分割されて住人に配される。 八戸の皆様には大変お世話になりまして感謝申し上げます。 |
上写真;社参。 |
上写真;大般若経。 |
上写真;牛玉宝印の一種である。七五三の縁起で、五は御幣に。三と七は御鏡に捺されるが、現在は都合により片側のみに七つの宝珠印が捺される。 |
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Last Updated 2015-10-22