■ 滋賀県長浜市、平成27(2015)年10月17日撮影
滋賀県長浜市で1000名の着物を着た男女(殆ど女性)が集う催し物がある。「長浜きもの大園遊会」である。 この行事、下記のように養蚕と関係があるので、「オコナイ」に(番外)としてUPした。 オコナイでは荘厳として マユ玉 と呼ばれる荘厳が出る集落が有り、オコナイが行われる集落でかつては養蚕が盛んであった痕跡だと思われるからである。その養蚕はかつて現長浜市(広い意味で)で盛んであったことから、今の地場産業の長浜縮緬(はまちりめん)を支えていたと思われる。縁の下で地場産業を支えていた人々の冬の行事、それがオコナイなのである。 「長浜きもの大園遊会」は1984年に地場産業の長浜縮緬(はまちりめん)の振興と観光を兼ねて始まったそうだから、今年で実に31回目である。 長浜ファンを自認しながらも、それほど続く行事なのに撮影に訪れるのは初めてであった。メイン会場の一つである大通寺では行事終盤に抽選会が開催された。当たり番号で当選した人に贈られる商品が超豪勢なのに度胆を抜かれた。10万、20万円の旅行券や、着物の生地などなど、、、 商品の中に 浜縮緬(はまちりめん)と聞こえ、調べてみた。そしたら知らなかったことにビックリした。 長浜縮緬(通称、はまちりめん)は長浜の地場産業であり日本有数の生産地であるというのだ。 その歴史は長い。元々、織物に秀でた土地だったようで朝廷への宮廷衣料製織の御下命を受けたりしていたようである。時代は江戸時代、彦根藩下にあった高時川流域では度重なる氾濫、水害で年貢米にも窮していたという。そこで土地の識者が縮緬を興すために、この地方で盛んだった養蚕を用いた技術を京都の西陣から導入した。やがて西陣との軋轢から京への持ち込みを禁じられるなど障害が有ったそうであるが、それを乗り越えて発展していったのである。 長浜は京、北陸や東国への交通の要所という地の利だけでなく、風土とくに軟水を用い、糸質の選択による撚糸法、精錬加工、製織技術など独自の持ち味があり、今でも広く愛されているのだという。 さて写真である。 午前中の仕事後に出発し、約2時間長浜市内を散策して着物姿の女性を撮影させて頂いた。 写真の方はモデルさんになって頂き、UP の許可を頂戴致しました女性陣です。御礼申し上げます。 撮影場所は、長浜城、大通寺山門前、境内、御坊参道である。 |
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Last Updated 2016-02-29