撮影場所&日;滋賀県栗東市出庭、平成22(2010)年5月3、4日 5月3&4日、滋賀県栗東市出庭の出庭神社例祭へ行ってきた。御餅に小豆を塗した特徴的な御餅が御神饌の中心となることから、通称“餅搗き祭り”と呼ばれている。3日の日は午前7時から本殿前に講員・神人・役人そして当主らが勢揃いして、御清めの儀である。それが済むと、当主宅で午前8時から口開けの儀である。 講員らは餅搗きの準備があるり、午後4時から御餅搗きとなる。餅搗きは、伊勢音頭を歌いながら盛大に本殿前で行われた。翌4日は、社参である。7年くらい前までは当主となる人の自宅で御餅搗きを行い、それから出庭神社へ社参していたのだが、現在は神社に隣接した公民館で一献・二献の儀をしてから神社へ出る。ほんの50mほどで鳥居を潜って、神社拝殿で祭典と三献の儀。それから約700mくらい離れた野神様の社へ社参である。けっこう盛大な祭りであるが、現地の人に伺うと、以前は一週間もかかる祭りだったという。それに規律や作法がかなり厳しかったようであり、余所者が見ることさえ許されなかったという。 特徴的な御餅は、小豆が塗してある。この地域には昔は小豆を産する農家が多かったそうである。 それにしても、ここまで御餅にこだわった祭りとは、驚きであった。修正会・修二会から発生したオコナイとは時期が違うが、祭りの時期は時々変更されることがある。オコナイと“御餅”という共通項で考えた場合、オコナイの通称“宮オコナイ”と呼ばれる神社でのオコナイと出庭神社例祭に内容的に違いは無く、ではオコナイとは?というカテゴリーを再考してしまう気がした。 ■出庭の皆様にはお世話になり、どうもありがとうございました。 |
上左右写真;当主宅にて。口明けの儀。役人・神人より伝達を受ける。 |
上写真2枚;出庭神社境内で、御餅の儀。伊勢音頭を歌いながら、餅搗きをする。搗き上がった御餅は、拝殿に運ばれて小豆が塗される。後方で、役人・神人が見守っている。 |
上左写真;公民館の神号と、御鏡餅。御鏡餅の上には、昆布・蕗の付いた二又串も乗っている。 上右写真;三献の儀の間、拝殿では巫女による浦安ノ舞の奉納がある。 |
上左写真;公民館における三献の儀。 上右写真;社参に御鏡餅は、肩に担いで行く。 |
上写真3枚;出庭神社での祭典後、野神様まで社参に向かい、同様に祭典が行われる |
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Last Updated 2010-07-21