撮影場所&日;滋賀県蒲生郡日野町奥之池、平成22(2010)年8月29日 集落の北方の丘陵の木陰に、野神様を祀る祭場が有る。私が到着した午前10時には、ちょうど集落の人達が御神体造りに使う土の採取に向かわれる処であった。トラックの助手席に乗せて頂き、約500mも離れた山の斜面から粘土質の土をシャベルですくって祭場へ向かった。祭場では水と混ぜて、粘土状にして、例年 造られる山盛りの御神体に上塗りしていく。ここ、奥之池における野神講では、御神体は約50Cmの高さで直径1.5mくらいの土盛りが御神体となるのだ。その御神体には竹をXXX状に組んで立てかける。これは屋根だそうだが、祭場では鳥居やこの竹矢来を作る担当の方も、いらっしゃった。御神体は三箇所あり、奥から早稲・中稲・晩稲の穀霊に相等する。午後1時頃までかかって御神体や祭場の造営が行われると、参拝の午後4時頃までは小中止である。参拝の時間になると、三箇所の御神体の前には米粉を水で溶いてオシンコと呼ばれる団子を柿の葉に乗せてお供えする。集落の方々は半紙に包んだお賽銭をお供えして参拝される。そして直会である。直会は祭場の一角に莚をひいて、茄子の芥子味噌和えや小豆の砂糖煮やジャコを肴に行われる。これらの料理、いただいたが、大変美味しかった。 ここの野神講では、土盛りを御神体とするなど、非常に変わった様相であった。 ※奥之池の皆様には大変お世話になりまして、どうもありがとうございました! |
上左右写真;奥之池の集落をバックに、実り豊かな田が広がる。 |
上写真4枚;午前中から祭場の設営が行われる。 |
上写真;準備が成った、神聖な野神様の空間。 |
上写真3枚;三々五々、集落の人々が参拝に訪れる。そして直会。 |
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Last Updated 2010-11-16