■ 滋賀県大津市栗原 水分神社、平成30(2018)年6月 撮影
例年6月10日に行われる栗原 水分神社での「御田植祭」、本年は日曜日となったので出かけてみた。 10時始まりという一時間前に着くと、普通なら準備で人の出入りが有るはずが静まりかえっていた。 境内に行くと、既に御田植の儀礼の痕跡が残っていた。後で集落内の人に訊ねたら、都合で5日に済ませたという。 現地の都合で変更になる民俗行事は、事前に訪ねて情報を得ておかないと、思い込みではダメという見本である。
しかし目的だった御田植の痕跡が写せたので、良し とした。 ところで栗原という集落は、琵琶湖の湖面よりけっこう高い土地に位置している。ち なみに琵琶湖湖面は標高85mであるが、栗原の中心部は標高200mである。この集落 の人家密集地には田は少なく、多くの田は喜撰川を挟んだ向かい側に棚田のように有 る。水は背後の霊仙山からの水が頼りであったろう。 日照りが続き、霊仙山からの水が枯れたら、、、決して豊富な水量と水田面積がある わけでない栗原にとって、御田植祭は願掛けに重要な儀式だったろうと想像している。 |
上写真;田植えの モドキ が行われた、境内の 予祝儀式の跡。 |
上写真;参道には勧請縄が有った。田の神、雨や水の神である蛇や龍を表す、蛇頭と尻尾の形状もしっかり成している。 |
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Last Updated 2018-07-25