日本!(復活 蒸気機関車)
No.8 明治村、愛知こどもの国
平成24(2012)年12月9日、運転を再開した12号蒸気機関車を撮影してきた。

明治村(愛知県犬山市の、明治時代のテーマパーク)において蒸気機関車は昭和49(1974)年から復元運転をされており、機関車はシャープスチュアート社の12号機とボールドウィン9号機の二両が交互に使用されていた。時には左側写真(1998年10月10日撮影)のように重連運転もされたりして、明治村のシンボル的存在であった。それが平成22(2010)年12月19日をもって運転が無期休止となってしまった。老朽化という発表であったが、12号機は明治7(1874)年に輸入された車齢140年近い機関車であれば、もっともなこととも思えた。しかし前記したようにシンボル的な存在である蒸気機関車が運転を止めることは、大変にショックな事態であった。それが平成24年11月8日から12号機だけが運転を再開することとなった。一両での運転再開とはいえ、シンボルが帰ってきたことはたいへん嬉しいことである。 もっとも私は明治村へ蒸気機関車の撮影に出かけたことは、これまでに重連が走った日の一回しかない。シンボル故に、まさか休止の事態があろうとは思いもしなかったからである。今回の休止の事態で、テーマパーク内の運転とはいえ、安泰ではないことを思い知った。 寒風吹く日、午前中の半日、運転を再開した12号機を撮影してきた。

いわゆる「お立ち台」は、「菊の世酒蔵」の近くに一箇所のみある。お立ち台は柵が設けられており、アングルは限られる。他には明治初年頃の穀物蔵を明治28(1895)年に菊の世酒造酒蔵として移築した木造建造物を入れて、明治らしさを写してきた。が、女のコの姿が明治風でなかった失策に撮影後に気がついた(汗)。

9号機(明治45年、1912年 アメリカ・ボールドゥイン製)は平成22(2010)年から休車になっていたが、平成27(2015)年になって修復が完了し、3月から営業運転に復帰した。

4月11、12日(土、日)にはトンボ運転が一部の列車において行われたので11日のお昼から撮影してきた。


■ 愛知こどもの国 @愛知県西尾市東幡豆町

昭和49(1974)年10月に愛知県政100周年を記念して開園した「愛知こどもの国」では、一周1135mの周回路線を軌間762mmのナローゲージを協三工業製のB型機関車が走っている。

私が訪れたのは秋の行楽シーズン真っ盛りの晴天の日。機関車と同じく協三製の客車5両は定員100名の満員で、時間帯によっては20分に一回のペースで運転されていた。

園内の線路沿線は立入り禁止のため、撮影ポイントは限られる。しかしアングルによっては営業中の産業ナロー線のように写すことも可能である。三河湾を俯瞰するポイントは雑木が伸びており、あと数年で見えなくなってしまう可能性もある。

撮影に行った日は気温が上昇し、スカ状態が殆どだった。寒い時季(お客さんが少ないと運休するらしいが)に、再訪したい。



上写真4枚;平成25年10月27日撮影


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Last Updated  2015-04-17