上左;明智駅に保存され、復活を待つC12型蒸気機関車244号機の現役時代。撮影は愛知県の稲沢第一機関区で、昭和45(1970)年5月に撮影。稲一には、昭和45年4月20日〜10月28日に所属していた。明知線の担当区である中津川機関区には、昭和48(1973)年3月23日から廃車になる同年11月30日まで所属していた。
上右;国鉄時代の明知線。恵那駅を発車して、いきなり急勾配に挑むC12。この時の機関車は42号機。昭和46(1971)年8月23日の撮影。 |
リニア新幹線が2027年に開通する際、岐阜県中津川市のJR東海・美乃坂本駅には中間駅ができる。その時に美乃坂本駅から恵那駅まではJR線、そして明知鉄道に乗り入れて終点の明智駅まで蒸気機関車を走らせる計画がある。「リニアまちづくり明知鉄道沿線住民委員会」が2012年に発足して発案した計画である。走らせる機関車は、元国鉄明知線で走って昭和48(1973)年11月30日に中津川機関区で廃車後、明智小学校に保存されていたC12の244号機である。以来、40年ぶりに営業線に繋がる線路に戻ってきたのは、平成25(2013)年12月2日のことである。ともあれ復活への夢に、現実の一歩を踏みしめた瞬間である。課題が山積なのは周知の処であるが、地元の期待が大きく、実現して欲しいものである。
明智駅に戻って三ヵ月後の3月21日、DCのアケチ13に押され引っ張られるかたちで構内150mほどの区間を往復した。無火で移動するだけだが、40年間も微動だにしなかった静態機が普通に動くことが大きな驚きであった。 ■ 平成26(2014)年3月21日 明智駅 |
上左右;現地の小学生は蒸気機関車に無関心。故に、現役時代の日常風景のような写真が撮れた。 |
上左;DCのアケチ13に押されて無火で構内を移動する。 上右;窓口でキップは購入する。人と人の繋がりが残る鉄道風景だ。 |
上;150mくらいの区間を、時速15Kmほどで往復した。1/4秒のシャッター速度で、ようやく流れた。 |
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Last Updated 2015-09-03