■ 平成28(2016)年7月23、24(土、日)日、乗車日は24日。
山口線の蒸気機関車の走行写真は撮影しているが乗車したことは全く無かったので、今回は新山口と津和野の間を 妻と一緒に往復乗車してきた。 どうせ乗車するなら2016年度で運用離脱する可能性が有る C56 との重連運行が良いだろうと、7月24日(日曜日)に乗車することにした。 前日も重連だが午前中に仕事が有るので、仕事後に新幹線に乗って新山口を経由して宿泊地の湯田温泉で前泊した。 新山口駅で客車は10時28分頃に、 C56 に押されて入線してきた。そこへ C57 がバックしてきて連結。連結が完了してから客車に乗り込むことが出来る。指定席は2号車(欧風)であるが、荷物だけ置いて1号車の展望デッキへ行った。そこで長門峡を出るまで立って過ぎ行く景色と流れゆく煙を楽しんだ。沿線で手を振る沿線住民さんが多々いらっしゃり、ファンだけでなく広く愛される列車だと思えた。重連のパワーは流石で、田代峠もさほど速度が低下することなく難なく乗り切り、田代隧道に飛び込んでいった。 津和野の散策では名物料理の「うずめ飯」と「鮎寿司」に舌鼓を打ち、そして「麩饅頭」も食べるなどグルメを楽しんだ。 復路の列車への乗車は、15時45分発車の20分ほど前に改札が開くので、整列して待った。改札が行合われると同時に、また指定席の2号車に荷物を置いてから1号車の展望席へ行った。展望デッキはC56 のテンダーの真後ろなのでドラフトを楽しむには良いと思ったが、復路は煙の関係から展望デッキは出ることができなかった。津和野を発車した汽車は、やはり重連パワーを持て余したのか定刻より早く徳佐で5〜7分間の停車時間があった。新山口へも定刻に到着し、約1時間44分後に出る「のぞみ」に乗車して帰宅した。新山口駅に定刻に着いたので、新山口駅前で名物の「瓦蕎麦」を夕食に食べた。そしてやはり名物の「ふく弁当」、これは一個だけ買って新幹線に乗り込んだ。 汽車の煙を満足いくほど吸い込み、美味しい料理も食べたグルメの旅だった。 UP した写真・・・乗車するのが目的だから、あまり撮影はしないだろうとデジタル一眼は持参しなかった。ただ、秋に能楽の撮影を考えており、その場合は全くシャッター音を立てないように求められる。防音カバーをかけても多少の音が漏れると迷惑をかけるので、一眼レフは使えない。 購入はしたものの、全く使っていないミラーレス機の Nikon 1 V3 にはシャッター音のしないサイレント機能が有るので、そのカメラを能楽撮影で使う可能性が高い。今回はテストを兼ねて、そのカメラを持参して撮影した。一眼レフ用レンズがマウントアダプターを使用すると装着可能なので、DXフォーマット用の18−200mmとV3専用の10−30mmの二本のレンズを持参した。マウントアダプターで一眼用レンズを装着するとフォーカスエリアが固定されてしまうとか動態予測フォーカスが使えないとか、書き込み中にファインダーが真っ暗になるとか、Nikon 1 V3 の使い勝手を試してみることができた。 |
上写真;往復とも 前補機C57、本務機C56 で運行された。ランボードやテンダーに白線、煙突に金バンドも無く、そしてヘッドマークも見えないアングルからの両機は、美しい。 |
上写真;湯田温泉のホテルにチェックイン後、新山口に戻ってくる汽車を湯田温泉駅の南側で撮影した。道路を潜る場所で、トンネルもどきを狙った。 |
上左;9521レ、仁保駅発車。 上右;長門峡駅発車。まるで現役時代のホームでの見送りシーンのような写真が撮れた。機関車は猛煙を上げて発車準備完了している。 |
上写真;地福駅。ここでは運転時間調整のため14分間の停車時間がある。列車に遅れが無ければ撮影タイムとなって、乗客が記念写真を撮ったりして楽しむことができる。 写真は駅舎内から駅員さんを入れて撮影した。機関車に付いたヘッドマークが隠れ、現役時代のような好ましい雰囲気となった。 |
上写真;津和野。9521レ の津和野着が12時58分。 9522レの津和野発が15時45分。乗客は津和野散策が2時間半は楽しめる。 観光地・津和野らしいお店の前を親子が通り、背後ではC57が煙を上げている。 |
上写真;満員の乗客とはいえ、客車5両は重連には荷が軽いのだろう。軽快に峠を駆け抜けて行く。 |
上写真;乗車して驚いたのは、沿線の人々にの「やまぐち号」への温かい眼差しである。いたるところ彼方此方で、地元の人が汽車を待っていて、あるいは汽笛を聞いて家から出てきて列車乗務員さんや乗客に手を振ってくれるのだ。列車に乗ってこんなも幸せな気持ちになるなんて、沿線の人たちや鉄道の皆様に感謝感激だ。 |
上写真;23日の撮影。湯田温泉の駅に近づいてきた汽車。 |
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Last Updated 2016-08-01