No.69 | ドイツ・ライン川 オーバーヴェーゼルの特別列車 |
Nr.69 | Deutschland ・ Dampfsonderzug auf Oberwesel am Rhein |
■ 2019年09月14日(土)、Oberwesel Land Rheinland-Pfalz
Dampfsonderzug ≫ Rhein in Flammen ≪ nach Oberwesel mit Schifffahrt und Abendessen (蒸機特別列車 》ライン川花火《 船と食事でオーバーヴェーゼルへ) という特別列車の予定が、Der Museumseisenbahn Hanau e. V.(ハナウ保存鉄道)から発表された。 オーバーヴェゼルで開催される花火を、蒸気機関車牽引の特別列車に乗って見に行くツアー企画である。 特別列車はオーバーヴェーゼルを経てボッパルトまで行き、ここで花火見物の乗客は船に乗り換えて オーバーヴェーゼルまで来るのだ。見物後、ボッパルトに船は戻り、再び汽車で帰るのだ(復路の 列車は深夜だし ディーゼル機関車が牽引するので、撮影しなかった)。 私にとってオーバーヴェーゼルと云えば、1977年の初訪独時に最初に列車を撮影した、ドイツ撮影の原点のような場所である。むろん、既に電化されていたから電気機関車が牽く列車ばかりだが、ライン川沿いということで訪れたのだ。 時は過ぎ、2015年09月にはオーバーヴェーゼルの古城ホテルに妻と泊まるなど、自分的に聖地と思える 場所である。時々、このオーバーヴェーゼルを蒸気機関車が通る情報は得ていたが、なかなか仕事を 休んで訪独できる時期ではなく、諦めていた。しかし今回は日本の連休に重なり、往復とも機中で2泊し、現地で1泊する弾丸旅行で行ってこれるから、思い切って訪独した。 当日の早朝にフランクフルト空港に降り立ち、まずは マインツで作曲家リヒャルト・ワーグナーゆかり の場所を撮影後、昼前にオーバーヴェーゼルに着いた。 2015年に妻と訪れた、町を俯瞰できるブドウ畑の丘まで歩いた。8月のドイツも異常に暑かったが、 9月なのに2015年の訪問時の気温に比べて、格段に暑い。この暑さでは煙は期待できないと思いながら、 汗だくになりながら丘へ登った。 一つ問題がある。汽車は15時08分にオーバーヴェーゼルを発車するのだが、ちょうどその時間にハンブルク・アルトナ発フランクフルト中央駅行きの IC 2015 列車とすれ違い、かぶる可能性が有るのだ。 しかしリアルタイムで DB(ドイツ鉄道)の運転状況をチェックしていたら、コブレンツを30分ほど 遅れて発車することが判った。これならかぶる心配が減り、ありがたい。しかし、、、肝心の汽車が姿を現さない。15時40分頃、30分遅れで IC 2015列車が眼下を南下して行った。これで少なくとも IC にかぶる心配は無くなったが、肝心の汽車は機関車の調子が悪くなって運休にでもなったのではないかと心配が膨張してきた。予定時刻より一時間過ぎた16時08分になっても汽車は来ない。花火見物の客を運んで、ボッパルトから船に乗り換える企画だから、あまり遅れると企画倒れになるだろうと思いながらも、汽車が現れるのを待つ。あまり遅くなると線路に陽が当たらなくなるから、早くして欲しい。今か今かと待つ汽車が現れたのは、予定時刻より1時間20分遅れの16時30分頃であった。 暑いし下流に向かっての下り勾配なので煙も出さずに、汽車は通って行った。無煙ながらも、とりあえず思い出の地で蒸気機関車を写すことが出来た喜びを噛みしめながら、丘を下った。
1977年のオーバーヴェーゼル |
上写真;牽引機は Br52 の 4867号機である。写真右上の山の上に有る城が、古城ホテル(ブルクホテル アウフ シェーンブルク)である。 |
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Last Updated 2019-12-11