日本!(オコナイ)
No.18 川道のオコナイ (其の三)
撮影場所&日;滋賀県長浜市川道、平成21(2009)年2月28日、3月1日
撮影機材;Nikon D300+Tamron28−75mmF2.8&VR18-200mm、D80+SIGMA10-20mm

キャプションと写真に関して、↓のページも御高覧下さい。
昨年の「川道のオコナイ(其の一)」⇒ http://www.photoland-aris.com/myanmar/okonai/5/
昨年の「川道のオコナイ(其の二)」⇒ http://www.photoland-aris.com/myanmar/okonai/6/

宵宮における献鏡屋台および川道神社における宵宮祭、そして本日には神社での祭典と当屋における「本膳・鶴亀の膳」を撮影してきた。
昨年は、本日における当屋さんでの「本膳および鶴亀の膳」を拝観していなかったので、今年はじっくり撮影させて頂いた。
「本膳および鶴亀の膳」は、川道神社において午前10時からの祭典の後、午前11時頃から午後2時半頃まで続いた。
宵宮の「宵宮の膳」においては、少女が着物で配膳のお手伝いをするなど華やかさがあったが、「本膳および鶴亀の膳」は女人禁制で、厳粛な手順で行われる。配膳も庄司(村)の中の給仕に当った男性が行う。本膳においても初の膳、二の膳など、贅沢に繰り返される給仕は、庄司の実際の繁栄状況を物語るシチュエーションとしてでなく、予祝の意味もあろう。
「鶴亀の膳」は「本膳」の中の一部として、上座で行われる。これは一種の盃事であるが、威儀を正して行われる。「鶴亀の膳」には三つある。
元服の盃、烏帽子の盃、そして当家の盃である。元服の盃は、昔は14歳であったが、今は17歳の高校二年生が行う。烏帽子の盃は、この一年間に子供が生まれると行われる。そして当家の盃は、オコナイの当屋のなった主人の盃である。一昨年に当家になることが決まってから本日までの二年間を、無事務め上げた祝いの盃である。上座に並んだ三人の前で三々九度の盃を酌み交わすのであるが、大変興味深かったのは、上座の三人を“和上”さんと呼ぶことである。今では川道神社へ社参するが、昔は秦平山千手観音院という村寺で行っていたそうだから、明治以前の“寺オコナイ”の名残が、この呼称にみられるのだろう。

※川道の皆様には、本年もお世話になりまして、御礼申し上げます。

上写真;当屋における「宵宮の膳」の場。お手伝いの少女達を記念撮影している横で、いきなりスピーカーが鳴った。驚いた瞬間を撮影した。
背後では、献鏡屋台を担ぐ若衆に酒が入って盛り上がっている。既に提灯が吊るされた、献鏡屋台もみられる。

上写真2枚;献鏡屋台が川道神社へ向かう。

上左写真;拝殿に献じられる御鏡餅。 上右写真;宵宮の祭典。

上写真;拝殿に並ぶ、七庄司の御鏡餅。

上左右写真;本日の朝、「本膳」に先立ち、神社で祭典。

上写真;当屋において、「本膳」が始まる。

上左右写真;「鶴亀の膳」。

上左写真;扇に書かれた謡曲「高砂」を謡う。 上右写真;当屋の御礼。


トップページ 日本! (お神楽・田楽) 日本! (花祭) 日本! (雅楽・舞楽、能楽) 日本! 日本! (南北朝)
日本! (念仏・風流) 日本! (真清田神社) 日本! (オコナイ) 日本! (近江の祭・火祭) 日本! (山鹿灯籠まつり) 日本! (復活 蒸気機関車)
日本! (真野恵里菜) 中国の蒸気機関車 たけやま3.5 越天楽(Blog) 日本! (ヴァイオリニスト 谷口沙和さん)
ドイツ語圏(鉄道) ドイツ語圏(音楽・観光) ミャンマー 作者・写真集 掲示板 作者へメール

本ページはアフィリエイトプログラムによる収益を得ています

広告ポリシー
Last Updated  2010-01-01